2019年10月18日金曜日

第22回子ども脱被ばく裁判のご案内(2019年11月13日)

◆第22回子ども脱被ばく裁判のお知らせ◆
第22回裁判の日程をお知らせします。今回の期日も【集合は朝9時、福島地裁前】になりますのでご注意ください。公正な裁判を求めるアピールを行い、入廷します。お集まりの皆さん全員に傍聴していただきたいのですが、定員を越えた場合には抽選となりますこと、予めご了承ください。傍聴券を入手できなかった方は【中央学習センター】で裁判との並行集会を予定していますので、そちらにご参加ください。また、裁判後の記者会見と裁判報告集会の会場は【アオウゼ】になりますので、ご注意ください。公正な裁判を求める署名や「証人尋問を支える緊急カンパ」にも、既に力強いご支援が届けられていますこと感謝致します。引き続きのご協力をお願いします。第22回裁判も満場の傍聴席から、弁護団・証人・原告を応援しましょう。みなさん、福島地裁へお集まりください!

■第22回子ども脱被ばく裁判
■日時:11月13日(水)午前9時から午後6時まで
■会場:福島地方裁判所 〒960-8512   福島市花園町5-38 ℡024-534-2156
■並行集会・昼食会場が下記に変更になりましたので、ご注意ください。
◆9:00〜15:00 中央学習センター 〒960-8018 福島市松木町1番7号 電話:024-534-6631
http://www.city.fukushima.fukushima.jp/g-chuou/gakushucenter/chuocenter/gakushu-chuo01.html
◆16:00〜18:00  アオウゼ  〒960-8051 福島県福島市曽根田町1−18 MAXふくしま
https://f-aoz.jp/access.html
  
■日程:
9:00 福島地裁前集合・地裁前集会
9:30 傍聴券配布
10:10 口頭弁論開始
10:15〜12:15 証人反対尋問:郷地秀夫氏 
12:15〜13:30 昼食・休憩
会場:中央学習センター 〒960-8018 福島市松木町1番7号 電話:024-534-6631
13:30〜14:00 証人反対尋問:郷地秀夫氏 
14:00〜15:00頃 原告本人尋問
16:00頃〜17:30 アオウゼで記者会見と報告集会
会場:アオウゼ  〒960-8051 福島県福島市曽根田町1−18 MAXふくしま
https://f-aoz.jp/access.html
18:00 解散

■子ども脱被ばく裁判弁護団より
前回口頭弁論期日から証人尋問、本人尋問が始まりました。前回期日では、東神戸診療所所長郷地秀夫医師が、福島原発事故によって放出された放射性セシウムの多くが不溶性微粒子の形成していること、セシウム含有不溶性放射性微粒子を吸入した場合の内部被ばくの健康リスクは重大であること、国の立場に立つ研究者も、その場合の線量評価については、従来のICRPの考え方が通用しないことを認めていること、神戸で福島原発事故の避難者や保養で神戸を訪れた人たちの検査を続けてきた結果、被ばくによって増えるとされている甲状腺自己抗体の陽性者や、ガン罹患のリスクが高くなるP53抗体の陽性者の割合が多いこと、避難者よりも保養者の方が多い傾向にあること等を証言されました。また、原告のお一人(お父さん)が、子どもが無用な被ばくをさせられたことにたいする怒りを述べられました。今回の期日では、郷地秀夫医師に対する被告側(国、福島県、県内市町)の反対尋問、裁判所からの補充質問と、原告のお一人(お母さん)の原告本人尋問が行われます。是非、ご注目ください。

■郷地秀夫氏プロフィール
1947年東広島市に生まれる。東神戸病院院長を経て、現在、東神戸診療所所長、核戦争を防止する兵庫県医師の会世話人。神戸大学医学部卒業後、精神科、神経内科、リハビリテーション科、一般内科、緩和医療などに携わりながら、被爆者医療に取り組んできた。約250人の被爆者の主治医として日常健康管理を担当するなど、兵庫県下の2000人の被爆者と関わってきた。「BOOK」データベースより
著書「原爆症ー罪なき人の灯を継いで」「被爆者医療から見た原発事故-被爆者2000人を診療した医師の警鐘」

■原告Aさんプロフィール

高校生中学生の息子2人と実母と福島市在住。2011年震災後、息子たちと実母を山梨に避難させたが、本人は仕事のため避難できず、福島市に残った。その後息子たちは各地を回り避難生活を続けさせたかったが、経済的に困難であったため福島市に戻り現在に至る。


2019年10月3日木曜日

第21回子ども脱被ばく裁判報告と感謝



子ども脱被ばく裁判原告、支援者のみなさま

 いつも子ども脱被ばく裁判をお支えくださり、ありがとうございます。10月1日(火)福島地裁で第21回裁判が行われました。今回から5回にわたる証人及び原告本人尋問に福島県内、関東、関西、アメリカやドイツ、韓国からも支援者60名以上が集まりました。心から感謝致します。当日は真夏を思わせる暑さの中、朝9時に福島地裁前で公正な裁判を求めるアピールを行いました。県内外で原発訴訟を起こしている原告の方から心強いメッセージがありました。また過日不当な無罪判決となった東電元幹部刑事裁判が控訴されることも報告され、参加者一同大いに励まされました。
 裁判の内容は井戸謙一弁護団長のアピールをご覧ください。原告本人尋問では今野寿美雄原告団長から、ひとりの親として我が子を守りたい必死の思いが語られましたが、国被告代理人の尋問は神経を逆なでする、またはピンと外れな質問となりました。
 開廷前に配布した郷地氏、河野氏の尋問資料は当会のブログに近々アップする予定です。次回22回裁判は11月13日(水)午前9時に福島地裁前に集合です。並行集会・昼食会場は【市民会館ではなく、ラコパふくしま】です。お間違いのないように。
 最後になりますが、【緊急カンパ】に全国から大きなお力を頂いていますこと、深く感謝申し上げます。みなさまからの思いを受けとめ大切に用いて参ります。今後とも署名同様、ご協力ください。

■井戸謙一弁護団長からアピール
本日(2019.10.1)の子ども脱被ばく裁判では、東神戸診療所長・郷地秀夫医師、元京大教員・河野益近氏の証人尋問(主尋問)が行われました。お二人とも、福島原発事故によって放出された放射性セシウムの相当部分が不溶性微粒子の形態であったこと、現在の土壌の放射性セシウムは大部分が不溶性であること、不溶性のセシウム粒子が呼吸によって体内に取り込まれえた場合、数十年もの長期間肺等に沈着し、周囲の細胞を被ばくさせ続けること、この場合、ICRPによる生物学的半減期の考え方は適用できないこと、ICRPの立場にたつ学者も、セシウム含有放射性微粒子による内部被ばくのリスクについてはこれから研究する段階であり、今はだれもわからないこと等を証言されました。リスクがわからない以上、少なくとも希望する子ども達には安全な教育環境を保障するべきである、というのが私たちの主張です。子ども脱被ばく裁判は佳境に入ってきました。

■第22回子ども脱被ばく裁判
・11月13日(水)午前9時〜午後6時
・午前9時に福島地裁前集合
・並行集会・昼食会場:ラコパふくしま:http://www.locopa.com/access.html
・郷地医師証人反対尋問、原告本人尋問


2019年9月15日日曜日

第21回子ども脱被ばく裁判のご案内(2019年10月1日)

子ども脱被ばく裁判原告、支援者のみなさま

 みなさまのご支援により、子ども脱被ばく裁判は証人尋問まで歩みを進めてくることができました。心より感謝申し上げます。また9月より始まりました「証人尋問を支える緊急カンパ」にも、既に力強いご支援が届けられています。重ねて感謝致します。
 第21回裁判の日程をお知らせします。今回の期日から【集合は朝9時、福島地裁前】になりますのでご注意ください。公正な裁判を求めるアピールを行い、入廷します。お集まりの皆さん全員に傍聴していただきたいのですが、定員を越えた場合には抽選となりますこと、予めご了承ください。傍聴席を入手できなかった方は市民会館で裁判との並行集会を予定していますので、そちらにご参加ください。満場の傍聴席から、弁護団・証人・原告を応援しましょう。みなさん、福島地裁へお集まりください!

◆第21回子ども脱被ばく裁判期日◆
■日時:10月1日(火)午前9時から午後6時まで
■会場:福島地方裁判所 〒960-8512 福島市花園町5-38 ℡024-534-2156
    福島市民会館301号室 〒960-8021福島市霞町1番52号  ℡024-535-0111
■日程:
9:00 福島地裁前集合・地裁前集会
9:30 傍聴券配布
10:10 口頭弁論開始
10:15〜12:15 証人尋問:郷地秀夫氏 
12:15〜13:30 昼食・休憩
13:30〜15:00 証人尋問:河野益近氏
15:15〜16:30 原告本人尋問:今野寿美雄氏
17:00〜18:00 市民会館にて記者会見及び報告集会
18:00 解散

■弁護団から
今回の期日では、郷地先生と河野先生の証人尋問、原告今野さんの本人尋問が行われます。郷地先生は医師として、河野先生は放射線計測の専門家として、セシウム含有不溶性放射性微粒子の問題に取組んでこられました。また、郷地先生は関西に来られた福島原発事故の被災者の方々の健康状況の把握にも継続的に取組んでこられました。お二人にはこれらの取組を通して、現在の福島で子ども達が生活することの危険性について述べていただきます。今野さんには行政の情報隠蔽により子どもに無用な被ばくをしてしまったことについて、国や福島県に対する怒りを述べていただきます。法廷内外で熱いご支援をお願いします。

■郷地秀夫氏プロフィール
1947年東広島市に生まれる。東神戸病院院長を経て、現在、東神戸診療所所長、核戦争を防止する兵庫県医師の会世話人。神戸大学医学部卒業後、精神科、神経内科、リハビリテーション科、一般内科、緩和医療などに携わりながら、被爆者医療に取り組んできた。約250人の被爆者の主治医として日常健康管理を担当するなど、兵庫県下の2000人の被爆者と関わってきた。「BOOK」データベースより
著書「原爆症ー罪なき人の灯を継いで」「被爆者医療から見た原発事故-被爆者2000人を診療した医師の警鐘」

■河野益近氏プロフィール
1953年愛媛県生まれ。実家は伊方原発から約8kmの地点。1977年から放射能の測定を開始。1979年まで芝浦工業大学大学院・水戸巌氏の元で研究。東京大学アイソトープ総合センターを経て、2013年、京都大学大学院工学研究科で定年を迎えた。専門は環境放射能、放射線計測、核計測を応用した極微量元素分析。第一種放射線取扱主任者。現在は、淡路島で農作業をしながら、月に一度京都で「放射能なんでも相談室」で相談に応じている。福島原発事故以降、年に数回福島で放射能調査を行っている。今後は、ホットパーティクル(セシウムボール)の調査に力を注ぐ。

■今野寿美雄氏プロフィール
1964年浪江町生まれ。1982年放射線作業従事者となり原子力関連(東電福島第一・第二・東北電女川、原電東海、JAEAもんじゅ、他)や火力関係(東電広野、鹿島、他)などで電気計装設備及び機器に関する建設工事、メンテナンスなどに従事してきた。2011年3月女川に出張中に被災し、現在は家族や浪江の人達と共に福島市飯坂温泉の復興公営住宅に避難中。子ども脱被ばく裁判原告団代表。浪江原発訴訟原告。原発事故被害者団体連絡会(ひだんれん)、福島原発告訴団・支援団、南相馬20mSv撤回訴訟、津島訴訟、生業裁判、山形住宅追い出し裁判などの支援者。


2019年8月30日金曜日

「緊急カンパ」のお願い!


子ども脱被ばく裁判 緊急100万円カンパのお願い!

いよいよこの秋、証人尋問が始まります。弁護団は、子どもを被ばくから守らなかった国や福島県の被ばく防護対策の違法性、子どもを年間1ミリシーベルト以上の環境に置くことの法令違反と長期低線量被ばくが健康にもたらす危険性を明らかにするために、約10名の証人を立てます。福島地裁に来ていただく際の交通費と滞在費を捻出するため100万円緊急カンパを始めます。これまでのご支援に心から感謝しつつ、これからの裁判を支えていただけますように、お願い申しあげます。

●緊急カンパの振込先と期限
ゆうちょ銀行 口座名義人 子ども脱被ばく裁判の会
当座預金 記号02230-6 口座番号138810
※リーフレットに記載された口座番号に誤りがありました。こちらの口座番号をお使いください!
緊急カンパの〆切は2020年3月末としますが、通常カンパは引き続き受け付けておりますので、ご協力ください。

●お問い合わせ
住所:965-0877 会津若松市西栄町8-36 片岡輝美
メールアドレス:kodomo2015-info@oregano.ocn.ne.jp


2019年7月13日土曜日

第20回子ども脱被ばく裁判報告と感謝


子ども脱被ばく裁判につながるみなさま

 7月9日に開かれた第20回子ども脱被ばく裁判の報告をお届けします。ご都合をつけて裁判にご参加くださった県内や近県、関東や関西から支援者約40名のみなさまに感謝申しあげます。午前中は原告・横田麻美さんのヨーロッパ巡回講演報告、モニタリングポストの継続配置を求める市民の会共同代表・片岡輝美さんからモニタリングポストの当面継続配置に至る報告がありました。
 横田さんは3月10日から約3週間、フランスを中心に市民団体や高校大学、イギリス議会院内集会などで18講演を行い、東電福島第一原発事故から2年後、北海道の高校に進学したご子息の決意、福島に留まる母親の思いを伝えました。今回の巡回講演はご子息を主人公とする漫画がフランス語で出版され学校図書となった経緯から実現したものです。どの会場でも質問が多くあり、福島原発事故被害を自分のこととして考える市民・学生の姿が印象的だったとお話されました。
 片岡さんはモニタリングポスト(MP)2400台の当面継続配置を引き出したのは住民、特に各地の母親たちであることを報告。日常的に数値を確認している自分は撤去されることを不安に思っていたが、阻止されたことにとても安心したと感謝を伝えてきた中学生や、子どもにこそ環境放射線量を知る権利があると訴えた母親の言葉を紹介しました。しかし方針変更後の第4回原子力規制庁交渉では「MPの適正化」を巡って見解の相違が露わになりました。市民の会は適正化は台数の削減ではなく配置場所の変更と考える一方で、事業主である原子力規制委員会の判断によっては台数を減らすことはあり得るとの説明があったからです。市民の会は国の責任として廃炉までMP継続配置を求めていくと締めくくられました。

 福島地裁前では支援者のアピールが続いた後、武藤類子さんから国家公務員宿舎から退去できない63世帯に、福島県は家賃2倍の損害金請求を発送した情報が報告されました。県民に対する懲罰とも言える行為に非難の声があがりました。事前協議で証人尋問の日程調整に時間がかかり、午後2時30分からの開廷は30分以上遅れて始まりました。意見陳述をした原告は時折涙で声が詰まりながら、8年間の後悔や不安を法廷で語りました。「できれば裁判などには関わりたくありません。しかし、自分の子どもだけでなく子ども達皆を大切に守っていく社会になってもらうためには声を上げることができる親が声を上げないといけないと思います」と結びました。裁判の内容については弁護団報告をご覧ください。

 裁判後の記者会見や意見交換では活発なやりとりがありました。特に弁護団からは担当裁判官が放射性微粒子や内部被ばく問題に積極的に取り組む姿勢が見られるとの報告があり、さらにいよいよ証人尋問に入っていく期待感と緊張を誰もが感じました。子ども脱被ばく裁判の会は9月から始まる証人尋問に備え100万円緊急カンパを呼びかけます。6名前後の科学者・医師を証人として招く時に必要な証拠作成、交通費、宿泊費の費用を捻出するためです。ぜひこの裁判を広め、多くのご協力をいただけるようにみなさんのお力を貸してください。最後になりますが、今回裁判所に提出された署名数は4545筆。総計は73959筆になります。全国からのご協力に深く感謝致します。次回期日は10月1日(火)午前10時10分からの開始。午前と午後に証人尋問が行われます。その後は11月13日、12月19日、1月23日、3月4日になります。山下俊一氏の証人尋問は3月4日に実施される見込みです。引き続きのご支援をお願い致します。
子ども脱被ばく裁判の会



2019.7.9 子ども脱被ばく裁判第20回口頭弁論期日報告
弁護団長 井戸 謙一

1 原告側は準備書面73を提出しました。この準備書面は、被告国の準備書面12(低線量被爆の健康被害について述べたもの)及び準備書面13(内部被ばくについて述べたもの)に対する反論を内容とするものです。

2 被告国は次の2通の準備書面を提出しました。
(1) 準備書面14
  福島第一原発周辺の土壌には福島原発事故由来のプルトニウムが存在するが、その量がわずかであるので、健康上のリスクはないというもの
(2) 準備書面15
  子どもの放射線感受性が大人よりも高い前提で放射線防護対策がとられているが、低線量被ばくにおいては、高いという科学的根拠はないことを述べたもの

3 被告郡山市、田村市、福島市、会津若松市は、低線量被ばく及び内部被ばくについては被告国の主張を援用する(国の主張するとおりなので独自の主張はしない)との内容の準備書面を提出しました。

4 原告側は、7人の証人尋問申請書を提出しました。その採否について、最終的な決定は留保されましたが、郷地秀夫氏、河野益近氏、山下俊一氏については証人尋問を実施する方向であることが確認されました。

5 いよいよ次回からは、証人尋問が始まります。引き続きご支援をお願いいたします。

次回期日は10月1日(火曜日)午前10時10分に開始され、午前、午後実施されます。
以上


第20回子ども脱被ばく裁判 原告意見陳述  2019/07/09

 本日は、意見陳述の機会を与えていただき、ありがとうございます。
 私は、福島県二本松市内の自宅で、夫、二人の子ども、夫の母の5人で生活しています。上の子は既に成人していますが、下の子は、現在9歳で、福島原発事故当時は誕生日前の乳児でした。夫は、サラリーマンであり、私は、主婦として家庭にいます。
 2011年3月11日の大地震で、自宅建物は少しひびが入りましたが、私たち家族は、そのまま住み続けていました。その後、福島第一原発で爆発が続きましたが、私は、原発とは距離があったし、行政から何の指示もなかったので、危機意識を持つこともなく、それまでと変わらない生活をしていました。幼い二男を連れて買物等のために外出もしていました。その後、知人から被ばくの怖さを聞いたり、講演会に出かけたりする中で、被ばくによる健康リスクについて徐々に知識を持つようになったのです。
 幼い二男の健康が心配になり、条件が許せば避難もしたいと思いましたが、夫には仕事があるし、母子だけの避難には踏み切れませんでした。その代わり、数日間福島を離れるというプチ避難を何度もしました。春、夏、冬には、沖縄や北海道等の市民団体を頼って、必ず二男を保養に連れ出しました。
 夫は、当初は、「国が大丈夫だと言っているのだから大丈夫だろう。」という考え方でしたから、夫婦間で、プチ避難や保養に関して、何度も揉めました。その後、講演会に参加してもらったりする中で、夫も少しずつ理解をしてくれるようになりました。
 二男は、甲状腺に小さな嚢胞の存在を指摘されたことがあります。また、福島原発事故から2~3年経過したことから、絶えず鼻水を出すようになりました。しばらく様子を見ていましたが、よくならないので、平成26~27年ころ、病院で診察を受けさせたところ、「蓄膿症」と診断されました。一時期投薬治療を受けましたが、湿疹がでたこともあって、現在は投薬をやめています。症状は改善されていません。二男が蓄膿症になった原因は分かりませんが、被ばくも原因ではないのかという思いを捨て去ることができません。また、二男には、外遊びをあまりさせなかったので、二男自身が外に出たがらないようになってしまい、その点でも不憫に思います。
 今でも、私の自宅付近では0.2マイクロシーベルト程度の線量があり、安心できる数値ではありません。地元の食材は使わない、洗濯物を外に干さない等の配慮は今でも続けていますが、ご近所の方や知人と被ばく問題について話をすることは、しづらい雰囲気になってしまいました。
 福島原発事故前、私は、被ばく問題について全く知識がありませんでした。原発事故が起こった後も、当初の1か月くらいはほとんど警戒心をもっておらず、何の防護対策もしていませんでした。安定ヨウ素剤のことも知りませんでした。私が、自宅周辺の空間線量の数値をはじめて知ったのは、2011年の5月か6月になって、市の広報を見たときだったと記憶しています。しかし、マイクロシーベルトの数値を見ても、当時は、その持つ意味が分からず、危険か安全かの判断もできませんでした。
 私は、福島原発事故当初の約1か月の間に二男に無用な被ばくをさせてしまったのではないかと心配しています。このころは買物等に二男を普通に連れ出していました。二男はまだ母乳を飲んでいましたので、母体が栄養をつけなければいけないと思い、出荷停止になっていた牛乳をもらって毎日のように飲んでいました。当時私は、牛乳が出荷停止になった意味さえ分かっていなかったのです。母乳に放射能が含まれていたのではないかとの不安は尽きません。将来、二男に被ばくによる健康被害が生じたら、悔やんでも悔やみきれません。
 私は、今でも長期の休みには二男を保養に行かせています。子供たちにはまだまだ保養が必要だと思いますが、行政が保養について全く協力してくれないので、保養に関する情報が若いお母さんたちに拡がらないのが残念です。
 私は、行政が、「安全、安全」というのではなく、事故直後から、線量とその数字が持つ意味を住民に正しく伝え、住民一人一人が被ばくを避けるための援助をするべきだったと思います。そして、せめて自宅の除染が終わるまでの間、行政の責任で避難させてほしかったと思います。
 私は、自分が裁判の原告になるなど、思ってもみませんでした。できれば裁判などには関わりたくありません。しかし、自分の子どもだけでなく、こども達みなを大切に守っていく社会になってもらうためには、声を上げることができる親が声を上げないといけないと思いました。裁判官の皆様には、子どもたちの健康を守るという最も大切な義務を怠った国や福島県の責任をはっきりと認めていただきますようお願い致します。

以 上

2019年6月12日水曜日

【お詫びと訂正】リーフレットの携帯電話番号に誤りがありました

みなさま

子ども脱被ばく裁判の会リーフレットの携帯電話番号に誤りがありました。
お詫びして訂正します。

誤)080−5520−4979
正)080−5220−4979

第20回子ども脱被ばく裁判のご案内(2019年7月9日)

子ども脱被ばく裁判原告、支援者のみなさま

 日頃より、子ども脱被ばく裁判をご支援くださりありがとうございます。第20回裁判のご案内です。午前中のプログラムでは二つの報告を行います。一つ目は原告・横田麻美さんの報告です。横田さんのご子息は東電福島第一原発事故後から2年後、避難を希望し北海道の高校へ進学。その経験がフランス語の漫画となり、この3月に推薦図書としておかれたフランス国内の小中高校10箇所以上でお話をしてきました。ヨーロッパ各地で行われた市民団体主催のお話し会を加えると25箇所になります。同行した森松明希子さん(原発賠償関西訴訟原告団代表)との対談や子ども脱被ばく裁判など各地で訴えたことをお話していただきます。
 二つ目は、昨年3月の原子力規制委員会によるモニタリングポスト大量撤去方針を受け、継続配置を求める各地の市民の声と共に原子力規制庁と交渉を重ねた末、「当面の存続」との方針変更を引き出した市民の活動を、片岡輝美さんが報告します。
 裁判の争点は下記の「弁護団から」をご覧ください。今回の裁判で主張のやり取りと原告による意見陳述が終わり、次回から証人・本人尋問に入ります。日程は10月1日(火)、11月13日(水)、12月19日(木)、1月23日(木)、3月4日(水)です。詳細は追ってご案内しますが、いずれも午前9時からの開廷と思われます。備えのために多忙を極める弁護団と原告団を支え、公正なる裁判を目指していきましょう。さらなる署名やカンパのご協力をお願い致します。小児甲状腺ガン発症者数をアップデートした新「第3回署名用紙」はブログに掲載されています。7月3日頃までに、井戸弁護士事務所までお届けください。
https://drive.google.com/file/d/10IT12458gFKYmAgETR7pexhDsBXFAzID/view

子ども脱被ばく裁判の会 原告代表 今野寿美雄
共同代表 水戸喜世子 片岡輝美


◆第20回子ども脱被ばく裁判プログラム◆
■日時:2019年7月9日(火)午前11時から午後5時まで
■会場:福島市民会館301号室 〒960-8021福島市霞町1番52号 ℡024-535-0111
    福島地方裁判所 〒960-8512   福島市花園町5-38 ℡024-534-2156
■日程
11:00 開会のあいさつ・署名報告
11:10 報告1 ヨーロッパ巡回講演報告  横田麻美さん
11:50 報告2 モニタリングポスト継続配置を求める活動報告 片岡輝美
12:30 昼食と休憩
13:15 地裁へ移動開始
13:45 地裁前集会
14:00 傍聴券配布
14:15 入廷
14:30 開廷・意見陳述
15:30 閉廷
16:00 記者会見
16:15 本日の裁判と今後について意見交換
16:45 閉会のあいさつ

■弁護団より
1 前回、被告国は、子ども達が受け、これからも受けるであろう低線量被ばく、内部被ばく、とりわけセシウム含有不溶性放射性微粒子による内部被ばくによって生じる健康影響について、いずれも心配ない旨の準備書面を提出しました。今回、原告側は、被告国のこの準備書面に対する反論を内容とする準備書面を提出します。
2 これによって、主張のやり取りは一段落となり、第21回口頭弁論期日から尋問に入ります。原告及び被告らの双方から、証人尋問、本人尋問の申請をし、裁判所が採否を決定し、尋問のスケジュールが決められます。
3 引き続き、ご支援をお願い致します。