2019年11月19日火曜日

第22回子ども脱被ばく裁判報告と感謝


子ども脱被ばく裁判を支援してくださるみなさま

日頃より力強いご支援を賜り、感謝申し上げます。11月13日(水)に第22回裁判が行われました。朝9時から福島地裁前で集会を行い各地から集まった支援者やほかの裁判原告さんから連帯のメッセージをいただきました。午前中の傍聴は64席が満席に、午後は傍聴券3枚が不足となりました。証人尋問が2回目となり、回を追う毎に関心の高まりを感じています。前回証人尋問に立った郷地秀夫医師への反対尋問が国・県代理人からありました。詳細は弁護団報告をご覧ください。午後は原告本人尋問と反対尋問が行われ、被ばくへの不安と子どもを守らなかった国や福島県、自治体への怒りが静かな法廷に広がりました。国・福島県代理人からは山下俊一氏の講演を直接聴いたことがあるかないかに終始した尋問が続きましたが、その点がどれほど重要なことなのか疑問に思った傍聴者の声が法廷で発せられました。

当日の配付資料を添付します。第21回裁判で行われた郷地氏、河野益近氏の証言、今野寿美雄原告団長の尋問が掲載されています。ママレボ・和田珠輝さんの報告も、感謝して転載させていただきます。報告作成は支える会・西日本が担当してくださいました。当日の速報と録画は脱被ばく実現ネットのみなさんが同ネットブログにアップしてくださいました。支援団のお働きとご協力に感謝致します。ありがとうございます。


緊急カンパは9月10月の2ヶ月で151件1,207,290円となりました。厚く感謝申し上げます。引き続き2020年3月までご支援をお願い致します。また公正な裁判を求める署名も継続しています。今回は1003筆が提出され、総計は78,338筆となりました。8万筆を目指したいと思います。

次回第23回裁判は12月19日(木)です。朝9時に地裁前に集合しアピールを行い、傍聴席抽選に並びます。法廷では河野氏の反対尋問、原告本人主尋問と反対尋問が行われます。傍聴券が入手できなかった方の並行集会と昼食会場、裁判終了後の報告集会は福島市民会館になります。

本格的な冬に入りますが、公正な裁判を願う熱い思いを持って地裁前にお集まりください。


■2019.11.13 子ども脱被ばく裁判第22回口頭弁論期日報告 弁護団長 井戸謙一
1 尋問について
今回は、郷地秀夫証人(東神戸診療所長)の反対尋問と原告のお母さんの尋問が行われました。郷地証人反対尋問では、被告国は、当初予定が120分だったのに、約40分しか尋問しませんでした。その内容は、前回の郷地証言の些細な誤りや不正確な点を指摘するものにすぎず、郷地証言の根幹、すなわち、放射性微粒子による内部被ばくの健康リスクや、郷地医師が原発事故被災者に対して続けてきた諸検査の結果から窺える健康被害の兆候等の内容が揺らぐことはありませんでした。原告のお母さんは、原発事故後、子どもを守るためにのたうち回り、それでも子どもも自分も健康を害してしまった、その痛切な思いを述べられました。聞く者すべての魂が揺さぶられましたと思います。
2 今後の予定について
次回期日では、河野益近証人の反対尋問と原告本人尋問が行われます。また、次回期日前に鈴木眞一証人についての採否を裁判所が明らかにすることになりました。
3 次回期日は12月19日(木曜日)午前10時10分に開始され、午前、午後実施されます。大事な尋問が続きます。引き続きのご支援をお願いします。
以上