いつも大きなご支援をいただき、感謝致します。第23回期日のご案内です。回を重ねる毎に子ども脱被ばく裁判の核心に迫っています。井戸弁護団長からは今回の焦点と今後の大きな動きについて、アピールをいただきました。年末となりご多用かと存じますが、ぜひ福島地裁にお集まりください。署名は12月12日頃まで、井戸弁護士事務所まで送付ください。引き続き署名と緊急カンパの呼びかけをお願いいたします。寒くなりますが、熱い思いを傍聴席から弁護団原告団に届けましょう。
いくつかの大切な連絡とお願いがあります。
1,当日朝9時に福島地裁に集合してください。公正な判決を求めるアピールを行います。
2,アピール後、傍聴券入手の列に並んでください。
3,くじに外れた方は片岡輝美に声を掛けてください。融通された傍聴券があれば、お渡しします。
4,大変申し訳ありませんが、今回は裁判との並行集会は予定しておりません。市民会館401号室は終日借りていますので、そちらでお待ちください。
5,傍聴席からの発言はお控えくださいますよう、お願いいたします。
6,午前中でお帰りになる方は傍聴券を片岡輝美まで渡してください。午後の傍聴に役立てます。
◆子ども脱被ばく裁判第23回期日◆
■日時:2019年12月19日(木)午前9時から午後5時頃まで
■会場:福島地方裁判所 〒960-8512 福島市花園町5-38 ℡024-534-2156
昼食・報告会会場:福島市民会館401号室 〒960-8021福島市霞町1番52号 ℡024-535-0111
■日程:
09:00 地裁前集合 アピール
09:30 傍聴券配布
10:10 口頭弁論期日
10:15 原告主尋問
10:55 国の反対尋問
11:25 自治体の反対尋問、再主尋問
12:00 休憩
13:30 河野益近証人 国の反対尋問
14:30 自治体の反対尋問、再主尋問
15:00 終了後、福島市民会館に移動し報告集会へ。
16:00 記者会見
17:00 閉会のあいさつ
◆井戸謙一弁護団長アピール◆
今回は、河野益近氏に対する被告国等の反対尋問及び原告本人尋問が行われます。河野氏は、長年放射線管理の業務に従事してこられた専門家であり、福島の土壌についても詳細な調査を続けておられます。前回の主尋問では、LNTモデルの考え方に立つのがICRPの考え方であること、子どもの放射線感受性は大人よりも高いこと、福島の土壌中の放射性セシウムは98%以上が不溶性であること、福島で生活すれば風等で再浮遊した不溶性放射性微粒子を体内に取り込むこと、不溶性の放射性微粒子が体内に入って肺に沈着した場合に内部被ばくによる健康リスクについてICRPの評価は適応できないこと、健康リスクがある以上、子ども達をより汚染の少ない場所で生活させるべきこと等を証言していただきました。この河野証言を、被告国や福島県の代理人がどのように崩そうとするのかが見ものです。
ミスター100ミリシーベルト山下俊一氏の証人尋問の実施は事実上決まっていましたが、最近、福島県民健康調査で小児甲状腺がんへの罹患が判明した子どもたちに対するがん摘出手術の大部分を執刀してきた福島県立医科大学鈴木眞一教授の証人尋問の実施も事実上決まりました。被ばくと小児甲状腺がんの多発の関係、最近横行している過剰診断論(悪さをしないがんを発見してしまっている)の当否を判断するうえで、鈴木教授のお話は極めて貴重です。この期日で、今後の具体的なスケジュールが決まると思われます。是非、ご注目ください。