日頃より子ども脱被ばく裁判をお支えくださり、ありがとうございます。第15回裁判のご案内です。
今回、原告側は、前回の被告国の要約意見陳述で明らかになった国の認識に対する反論がメインになります。被告側からは、子ども人権裁判では不溶性の放射性微粒子についての原告の主張に対する反論、親子裁判では原告側が原告の方々の陳述書に基づいて主張した損害(精神的苦痛)及び因果関係(精神的苦痛の原因が被告国・県の被ばく対策の無策にあること)に関する反論が出る予定ですが、どのような内容になるかは分かりません。
午前中の学習会は、いつも鋭い切り口で独自の取材を重ねる白石草さん(Our Planet-TV代表)をお迎えします。今回のテーマは福島県立医科大学に存在した「甲状腺がんデータベース」やその役割や運用が見えてこない「福島県甲状腺がんサポート事業」などを中心とした取材報告をお願いいたしました。大変興味深く、真実に迫るお話になります。どうぞご期待ください。
この春着任した遠藤東路裁判長に、満席の傍聴席から公正な判決を求める私たちの思いをアピールしましょう。多数のご参加をお待ちしております。なお第16回裁判は10月16日(火)、第17回裁判は12月11日(火)です。詳細は追ってご連絡しますが、今から予定に入れておいてください。
子ども脱被ばく裁判の会原告団代表 今野寿美雄
共同代表 水戸喜世子 片岡輝美
■第15回子ども脱被ばく裁判プログラム
■日時:2018年7月9日(月)午前10時〜午後5時まで
■会場:福島市民会館第2ホール 〒960-8021福島市霞町1番52号 ℡024-535-0111
福島地方裁判所 〒960-8512 福島市花園町5-38 ℡024-534-2156
■日程
10:00 開会のあいさつ・署名数報告
10:20 講演「「県民置き去りの健康調査 〜不透明なベールの裏側」」白石草さん 質疑応答
12:00 昼食と休憩
13:00 本日の裁判の争点説明
13:40 地裁へ移動
13:50 地裁前集会
14:00 傍聴券配布
14:15 入廷
14:30 開廷・意見陳述
15:30 閉廷
15:45 記者会見
16:00 本日の裁判と今後について意見交換
16:45 閉会のあいさつ
■白石草(しらいし はじめ)さんプロフィール
2001年非営利の独立メディアOur Planet-TVを設立。マスコミが扱わないテーマを中心に番組を製作・配信。3・11後は原発事故に関する取材を重ね、2012年に放送ウーマン賞、JCJ賞、やよりジャーナリスト賞特別賞、2014年に科学ジャーナリスト大賞を受賞。著書に『メディアを作る』『ルポ チェルノブイリ28年目の子どもたち』『3・11後の子どもと健康 保健室と地域は何ができるか』(以上、岩波ブックレット)など。