2019年9月15日日曜日

第21回子ども脱被ばく裁判のご案内(2019年10月1日)

子ども脱被ばく裁判原告、支援者のみなさま

 みなさまのご支援により、子ども脱被ばく裁判は証人尋問まで歩みを進めてくることができました。心より感謝申し上げます。また9月より始まりました「証人尋問を支える緊急カンパ」にも、既に力強いご支援が届けられています。重ねて感謝致します。
 第21回裁判の日程をお知らせします。今回の期日から【集合は朝9時、福島地裁前】になりますのでご注意ください。公正な裁判を求めるアピールを行い、入廷します。お集まりの皆さん全員に傍聴していただきたいのですが、定員を越えた場合には抽選となりますこと、予めご了承ください。傍聴席を入手できなかった方は市民会館で裁判との並行集会を予定していますので、そちらにご参加ください。満場の傍聴席から、弁護団・証人・原告を応援しましょう。みなさん、福島地裁へお集まりください!

◆第21回子ども脱被ばく裁判期日◆
■日時:10月1日(火)午前9時から午後6時まで
■会場:福島地方裁判所 〒960-8512 福島市花園町5-38 ℡024-534-2156
    福島市民会館301号室 〒960-8021福島市霞町1番52号  ℡024-535-0111
■日程:
9:00 福島地裁前集合・地裁前集会
9:30 傍聴券配布
10:10 口頭弁論開始
10:15〜12:15 証人尋問:郷地秀夫氏 
12:15〜13:30 昼食・休憩
13:30〜15:00 証人尋問:河野益近氏
15:15〜16:30 原告本人尋問:今野寿美雄氏
17:00〜18:00 市民会館にて記者会見及び報告集会
18:00 解散

■弁護団から
今回の期日では、郷地先生と河野先生の証人尋問、原告今野さんの本人尋問が行われます。郷地先生は医師として、河野先生は放射線計測の専門家として、セシウム含有不溶性放射性微粒子の問題に取組んでこられました。また、郷地先生は関西に来られた福島原発事故の被災者の方々の健康状況の把握にも継続的に取組んでこられました。お二人にはこれらの取組を通して、現在の福島で子ども達が生活することの危険性について述べていただきます。今野さんには行政の情報隠蔽により子どもに無用な被ばくをしてしまったことについて、国や福島県に対する怒りを述べていただきます。法廷内外で熱いご支援をお願いします。

■郷地秀夫氏プロフィール
1947年東広島市に生まれる。東神戸病院院長を経て、現在、東神戸診療所所長、核戦争を防止する兵庫県医師の会世話人。神戸大学医学部卒業後、精神科、神経内科、リハビリテーション科、一般内科、緩和医療などに携わりながら、被爆者医療に取り組んできた。約250人の被爆者の主治医として日常健康管理を担当するなど、兵庫県下の2000人の被爆者と関わってきた。「BOOK」データベースより
著書「原爆症ー罪なき人の灯を継いで」「被爆者医療から見た原発事故-被爆者2000人を診療した医師の警鐘」

■河野益近氏プロフィール
1953年愛媛県生まれ。実家は伊方原発から約8kmの地点。1977年から放射能の測定を開始。1979年まで芝浦工業大学大学院・水戸巌氏の元で研究。東京大学アイソトープ総合センターを経て、2013年、京都大学大学院工学研究科で定年を迎えた。専門は環境放射能、放射線計測、核計測を応用した極微量元素分析。第一種放射線取扱主任者。現在は、淡路島で農作業をしながら、月に一度京都で「放射能なんでも相談室」で相談に応じている。福島原発事故以降、年に数回福島で放射能調査を行っている。今後は、ホットパーティクル(セシウムボール)の調査に力を注ぐ。

■今野寿美雄氏プロフィール
1964年浪江町生まれ。1982年放射線作業従事者となり原子力関連(東電福島第一・第二・東北電女川、原電東海、JAEAもんじゅ、他)や火力関係(東電広野、鹿島、他)などで電気計装設備及び機器に関する建設工事、メンテナンスなどに従事してきた。2011年3月女川に出張中に被災し、現在は家族や浪江の人達と共に福島市飯坂温泉の復興公営住宅に避難中。子ども脱被ばく裁判原告団代表。浪江原発訴訟原告。原発事故被害者団体連絡会(ひだんれん)、福島原発告訴団・支援団、南相馬20mSv撤回訴訟、津島訴訟、生業裁判、山形住宅追い出し裁判などの支援者。