2019年10月3日木曜日

第21回子ども脱被ばく裁判報告と感謝



子ども脱被ばく裁判原告、支援者のみなさま

 いつも子ども脱被ばく裁判をお支えくださり、ありがとうございます。10月1日(火)福島地裁で第21回裁判が行われました。今回から5回にわたる証人及び原告本人尋問に福島県内、関東、関西、アメリカやドイツ、韓国からも支援者60名以上が集まりました。心から感謝致します。当日は真夏を思わせる暑さの中、朝9時に福島地裁前で公正な裁判を求めるアピールを行いました。県内外で原発訴訟を起こしている原告の方から心強いメッセージがありました。また過日不当な無罪判決となった東電元幹部刑事裁判が控訴されることも報告され、参加者一同大いに励まされました。
 裁判の内容は井戸謙一弁護団長のアピールをご覧ください。原告本人尋問では今野寿美雄原告団長から、ひとりの親として我が子を守りたい必死の思いが語られましたが、国被告代理人の尋問は神経を逆なでする、またはピンと外れな質問となりました。
 開廷前に配布した郷地氏、河野氏の尋問資料は当会のブログに近々アップする予定です。次回22回裁判は11月13日(水)午前9時に福島地裁前に集合です。並行集会・昼食会場は【市民会館ではなく、ラコパふくしま】です。お間違いのないように。
 最後になりますが、【緊急カンパ】に全国から大きなお力を頂いていますこと、深く感謝申し上げます。みなさまからの思いを受けとめ大切に用いて参ります。今後とも署名同様、ご協力ください。

■井戸謙一弁護団長からアピール
本日(2019.10.1)の子ども脱被ばく裁判では、東神戸診療所長・郷地秀夫医師、元京大教員・河野益近氏の証人尋問(主尋問)が行われました。お二人とも、福島原発事故によって放出された放射性セシウムの相当部分が不溶性微粒子の形態であったこと、現在の土壌の放射性セシウムは大部分が不溶性であること、不溶性のセシウム粒子が呼吸によって体内に取り込まれえた場合、数十年もの長期間肺等に沈着し、周囲の細胞を被ばくさせ続けること、この場合、ICRPによる生物学的半減期の考え方は適用できないこと、ICRPの立場にたつ学者も、セシウム含有放射性微粒子による内部被ばくのリスクについてはこれから研究する段階であり、今はだれもわからないこと等を証言されました。リスクがわからない以上、少なくとも希望する子ども達には安全な教育環境を保障するべきである、というのが私たちの主張です。子ども脱被ばく裁判は佳境に入ってきました。

■第22回子ども脱被ばく裁判
・11月13日(水)午前9時〜午後6時
・午前9時に福島地裁前集合
・並行集会・昼食会場:ラコパふくしま:http://www.locopa.com/access.html
・郷地医師証人反対尋問、原告本人尋問